氷結の雫を彼の瞳に＊お手紙です ◇紅

兄様が寝ています。テスト前なのに寝てますの。
自分の身内が赤点で張り出されるところは見たくないので、後程スーパーハード＆クールな目薬をさして差し上げようと思います。

紅は毎日お勉強、頑張ってますの！
学校が終わったら県立の図書館へ行って、お勉強しています♪

図書館が閉館する時間になったら帰宅して、私服に着替えてお夕飯をつくります。大抵、兄様はこのへんで帰ってきます。カバンを置くとそのままお風呂（湯船はないですが）へ直行です。
お夕飯は紅が急いで先に食べて、片付けてしまいます。お勉強机でお勉強を再開します。後ろのちゃぶ台では兄様がご飯を食べてます。

紅は引き続きお勉強をしています…ふと後ろを見ると
兄様が寝ています。
…思うに、多分、登下校を走っているのかも。最近、自転車の駐輪位置が変わってない、です…　…（溜息）
何もテスト前期間に、体育の秋に目覚めなくても…！！


…さて、今日はKからお手紙が来ています。
兄様はほっといて、紅が読んでしまいますの。（びりびりー

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　赤　（あれもう成長期終わっちゃったのかい？）　と
　紅　（学園に馴染んできているようで、何より。）　へ。


先の大戦ではお疲れ様。
というか、手紙をしようしようと思いつつ随分経ってしまっていた訳だが、
今のところふたりはなんとか仲間割れしてないようで、安心した。
てっきりそろそろ赤がしびれを切らし、また逃げ出して家出とかしてるのではと思ってましたよ。

紅ちゃんは早々に素敵な結社さんやお友達と出会えたようで何より。まだまだわからない点もあるだろうけど、きっと、君なら器用にやってのけるのかもしれない、と思います。


私がふたりを入学させたことは、意味がないわけじゃない。
赤には赤にしかできないことがあり、紅には紅にしかできないことがある
と、考えてのこと。
それぞれがそれぞれにしかできないことを、懸命に頑張ってくれるといい。
私はそれを見守っていくことを、何より楽しみにしている。

この少々妙な形式のブログも、はじめは赤が「喋り場がほしい！独り言でいいから！」などと言って始めたものだったけれど、なんと有難くも見に来てくれるお友達ができたのだね、よかったね。
…私としても嬉しく、そして少々恐縮です。


さてところで　テストなんだね

そのあとは　引越し、したいところだよね。

テストで赤が一教科でも紅に勝てたら、引越し先決定の主導権を赤に

紅が赤を完封できたら、引越し先の主導権は紅に

あげようと思うんだけれど！どうだろう！いいだろう！

私的にとても面白そうなので、嫌だと言われようとも決行だ。


…そんなわけでふたりとも、がんばれ。
それじゃあね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　K

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…わぁ！
す、素敵な企画ですの！　Kってば！冴えてます！！
紅は洋風の、出窓がある、かわいいお家に住みたいなあ…♪（ほんわり

…でもこのままじゃ、ハンデを差し引いてもアンフェアです、よね！
兄様！　起きますの！　目薬ですー！

「えッ　うわ 何！　（跳ね起き
ちょっ待て紅それ目薬じゃなくね！？俺のサックス整備用の油じゃね！？
まちがえてるまちがえてる　聴く耳持て　ウワー！！！」